明治の滑稽新聞は明治36年6月5日、50号の発行記念の特集を組んでいた。50号記念の特集では、「五逆十悪消滅予想の図」という風刺画を描いて、滑稽新聞が筆誅してきた5つの悪人種族らをからかっている。「ハッタリ人種」、「ユスリ人種」、「サギ人種」、「イカサマ人種」、「ボッタクリ人種」が、筆を持った雲上の宮武外骨(天使)を拝んでいる。滑稽新聞の筆誅で、五逆十悪が消滅するということを皮肉を込めて描いている。

ウオッチドッグでは、滑稽新聞を「調査報道の源流」と位置づけ、昨年から紹介してきたが、今回で50回目となる。

 

滑稽新聞を発行した宮武外骨とは

ウイキペディアの「宮武外骨」から

宮武 外骨(みやたけ がいこつ、慶応3年1月18日(1867年2月22日) – 昭和30年(1955年)7月28日)は、日本のジャーナリスト(新聞記者、編集者)、著作家、新聞史研究家、江戸明治期の世相風俗研究家。

明治・大正期にはジャーナリストとして、政治家や官僚、行政機関、マスメディアを含めた権力の腐敗を言論により追及した。日本における言論の自由の確立を志向し、それを言論によって訴えた。また、活字によるアスキーアートを先駆的に取り入れた文章など、様々な趣向を凝らしたパロディや言葉遊びを執筆したことでも有名。関東大震災以降は風俗史研究に活動の重点を移し、東京帝国大学(東京大学)に明治新聞雑誌文庫を創設した。