6月11日に驚くニュースを目にした。鹿児島県警が、福岡市を拠点に活躍している調査報道メディア「ハンター」の事務所を家宅捜査して、内部告発した取材源を特定するという憲法違反の愚挙をやったという内容だった。
ウオッチドッグでは、明治の調査報道「滑稽新聞」をずっと取り上げてきた。明治時代の当局によるメディアへの言論弾圧の凄まじさに驚いたけど、まさか、令和のご時世にこんなことが…。
宮武外骨自身も、発行停止、罰金、投獄と幾度となく言論弾圧を受けたこともあり、明治時代に弾圧された報道機関と記者名を記した「筆禍史」を編纂した。
明治時代の滑稽新聞を読むと、どこかの報道機関が筆禍をうけると、普段は仲たがいしているような報道機関でさえ一斉に、当局批判を繰り返した。「明日は我が身」だから切実な共闘ができたのだろう。
今回のハンターへの家宅捜査に関する各メディアの報道を読むと、首を傾げるような報道もあった。特に地元紙「南日本新聞」の報道だ。
ウオッチドッグでは、鹿児島県警で何があったのか。ハンターの過去の関連報道、各メディアの過去の関連報道を集めて読み比べてみた。
これらの報道を元にハンター応援記事をシリーズで出していく。小さなメディアに対する強制捜査。令和の報道弾圧を許さない。わかりやすく解説していく。
ニュースサイト「ハンター」の報道/鹿児島県警関連