ニュースサイト「ハンター」は、2024年4月8日に鹿児島県警から家宅捜査を受けた問題で、県警の上層部による不当捜査を明らかにしようとしていた。「ハンター」の数々の記事から浮かび上がる。地道に取材して、報道として残してきた記録の賜物と言える。不当捜査の証拠は「ハンター」の報道でしっかり残されている。

ウオッチドッグ記者

「ハンター」は、「告訴・告発事件処理簿一覧表」という内部文書の存在を明らかにしています。この文書によってトンデモない事実が判明します。これから紹介する3本の報道は特に重要です。

【重要記事①】名誉棄損の告訴事件を西署でなく中央署へ

2022年1月に被害女性から告訴された医師会の男性職員(当時)は、同年5月に、被害女性の関係者(雇用主)を名誉棄損で告訴しました。男性職員(当時)は2021年12月5日に、その関係者宛で、被害女性への強制性交を認めて謝罪文を送っていました。しかし、被害女性から告訴されたら一転、4か月後に「名誉棄損」で女性の関係者を訴え出ました。「ハンター」の報道によると、この案件はも元々、西署の管轄でしたが、県警上層部から、西署から中央署へ移しての処理方針が伝達されたということです。怪しすぎる~!

↓2023年10月13日付・ハンター報道。

【速報】鹿児島県警幹部が不当な捜査指揮|「警察一家」の事件揉み消しを画策か? 

↓2023年10月13日付の報道に関連する11月17日付・ハンター報道。

鹿児島県医師会わいせつ事件に新証拠|「罪状」認めた男性職員の文書画像を入手|否定される「合意に基づく性行為」

【重要記事②と③】ありえない取り調べ室の処理記録

重要な記事の2本、3本目は、2023年10月20日付と25日付のハンター報道。取り調べ室での処理記録についてありえない実態を報道している。25日付の記事の方には、内部資料「告訴・告発事件処理簿一覧」を掲載し解説している。

鹿児島県警幹部、組織私物化で不当な捜査指揮|取調べ室で起きた異常事態

鹿児島県警、腐敗の証明|背景に「警察一家」擁護と特定団体との癒着

この2本の記事の解説は重要なので、次回、お届けします。複雑な処理記録なので、ウオッチドッグ記者がわかりやすく説明します。