大津市の佐藤健司市長が5月7日に会見し、その模様を当日の夕方、広報課が動画共有サイトYouTubeで公開したが、冒頭発言の約3分間だけで、記者との質疑応答の部分は削除されていた。広報課は、質疑応答を加えた映像に差し替える予定はないとしている。佐藤市長初のYouTube 動画への関心は低く、丸1日過ぎても再生回数は約230回にとどまっている。

記者会見の内容を文字に起こした記録(記者会見録)は、市のホームページに掲載されていない。それに代わり、「市長記者会見(本庁舎における業務の再開に関することについて)」というタイトルで紹介。ところが、佐藤市長の写真入りのページに移ると、「市長説明」という別のタイトルに言い換えている。そのページから、YouTube へ導いているが、YouTube 動画は「令和2年5月7日大津市長会見(本庁舎における業務の再開に関することについて)」というタイトルにしている。

「記者会見」の後ろになぜ、丸カッコ付きで「本庁舎における業務の再開に関することについて」という断り書きが付いて回るのか。同じものなのに、なぜ「市長説明」と言い換えたりするのか。こうしたちぐはぐな案内には、記者との質疑をカットしまっているため、堂々と「記者会見」と打ち出せない広報課の腐心がうかがえる。

↓2020年5月8日(19時)時点/市ホームページ「記者会見」
https://www.city.otsu.lg.jp/kenko/2020/message/k/index.html

佐藤市長の会見映像

↓佐藤市長の会見画像から、「市長説明」のユーチューブ映像へリンクできるように設定しました。

一方、滋賀県知事の記者会見は、記者の質疑応答も含めて、YouTubeで公開している。また、テキスト版も作成されており、質問した記者の社名も載せている。

↓2020年4月27日 滋賀県知事定例記者会見(話題提供および質疑応答)

↓参照:2020年4月21日の滋賀県知事会見/テキスト版(一部抜粋しました)