大津市の佐藤健司市長が、4月の公務日程に書かれていない「幻の記者会見」を開いていたことが、6月15日に更新された市ホームページの記者会見録で判明した。ウオッチドッグのこれまでの取材と調査では、4月の記者会見は、11日、13日、17日、21日の4回行われていたことが確認されていた。しかし、4月7日にも会見が行われていたことが、2カ月以上経過した6月15日にようやくわかった。「市民が主役」を掲げる佐藤市長が、情報を積極的に発信しようとしない姿勢がまた明らかになった。

緊急事態における広報課の怠慢さも際立っている。「大津市新型インフルエンザ等対策行動計画」によると、広報課には、危機・防災対策課や保健総務課と共に、対策本部の事務局の一員として、必要な情報を、市民に素早く伝える役目があるが、機能不全に陥っていた。

4月7日は、国による「緊急事態宣言」が発令された日で、市民が国や地方自治体の対応を注視していた時期にあたる。会見の内容は、「公立学校園の一斉臨時休業の実施について」で、子どもを持つ保護者らにとっては、関心の高いテーマだった。いち早く、市民に伝えなければならない情報だが、2カ月以上過ぎてから、市ホームページにようやく掲載した。

4月7日の緊急事態宣言の発令後、市ホームページに市長の動きとして掲載したのは、8日の「市長メッセージ」だけだった。市長の記者会見があったことを伝える情報は、どこにも見当たらない。

広報課だけでなく、秘書課の怠慢さも際立つ。市長の公務日程には、4月7日の会見も、21日の会見も記載されていない。そして、毎回、公務日程の更新にも、かなりの日数がかかっている。

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4月7日の会見を、6月15日に掲載って、どういうこと?
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記載していないことがありますよ。公務日程は、その都度、更新して下さい。
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4月9日の市ホームページ画像のどこにも、4月7日の記者会見は出ていない。市民に伝える気がないのなら、何のために会見しているのだろう?
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対策本部の事務局に、広報課も入ってますよー。
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市政記者クラブにもしっかりしてほしい。会見したのに、市ホームページに会見録が掲載していないのなら、市民に伝わらんでしょうに。会見録の内容に間違いがないかのチェックをしないのかなあ。甘い!