大津市が3学区で集めた市民センター統廃合の反対署名約1万5千筆の受け取りを拒否しておきながら、「拒否ではなく見合わせた」と強弁している問題で、大津市は別の学区約2000筆の署名については6月4日に受け取ったと、7日付の中日新聞が報じた。大津市が学区間で対応に差を付けた形になっており、拒否された3学区は反発しているという。
5月21日に大津市役所に署名を持ち込み、受け取りを拒否されたのは青山、瀬田南、中央の3学区の会長。大津市の職員は6月4日、中央学区自治連合会長宅を訪れたが、先の対応は「拒否でなく見合わせだった」とし、謝罪しなかった。
中日新聞の報道によると、大津市は同じ日に、真野学区から出された約2000筆の署名を、拒否することなく受け取ったとしている。署名受け取りを拒否された3学区の関係者らは、大津市が学区によって対応に差をつけたことを問題視している。
さらに、中日新聞は「市の担当者は、『自治連合会の方針について確認が取れたので受け取った。今後も提出された署名は受け取る』と話している」と大津市のコメントを報じている。
こうした大津市の対応や説明に対して、市民の批判が高まっている。大津市は当初、「大津市自治連合会長が学区ごとの署名を受け取らないようにと要請した」とし、受け取りを拒否。その後は、「大津市自治連合会の確認がとれたので、今度は受け取ることにした」と説明している。
大津市市民部の職員の話では、5月22日の署名受け取り拒否の報道後に、市民らから「請願権」を履行していないことに対する苦情の声が大津市に多数寄せられたという。
↓6月7日付中日新聞/署名受け取り、学区で差 大津市、拒否対応に関係者怒り
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20180607/CK2018060702000022.html