台風21号による被害をめぐり、大津市各課の動きが明らかになる中、大津市では自然災害に対応する支所の態勢が整っておらず、支所長1人が不眠不休で対応する形になっていることがわかった。ハード面では、支所に簡易ベッドさえ置かれていないなど、貧弱な状態が放置されている。

災害警報が発令されると、各支所の支所長らは、警報解除まで、支所内で過ごさなければならない。人員配置の都合上、支所長1人で災害対応する支所が多いという。夕方や夜間に警報が発令となったら、警報解除まで支所で待機しなければならない。

しかし、支所には支所長が仮眠をとるための簡易ベットは備え付けられていない。本庁の職員やOBなど、支所長をサポートする交代要員もいない。各支所には、防災機材などのハード面の設備や、サポートする職員などのソフト面の整備すらできていない。

ウオッチドッグ前身の大津WEB新報では、2017年に起きた支所長の一斉辞任を記事で取り上げた。越直美市長が強く進める市民センター統廃合に反発してか、各学区で24人の支所長が交代する異例の事態となったことを報道した。