大津市議会の議会運営委員会を2020年2月14日、傍聴してきました。
議会運営委員会は、大津市役所(本館)4階の第1委員会室で、午前10時に始まりました。

前日にウオッチドッグ記者は、市議会事務局に電話をして、「写真撮影は、出来ますか?」と聞きました。しかし、議会事務局は、「撮影は出来ません」と回答しました。

「裁判所でもあるまいし、何でじゃ?」とウオッチドッグ記者は、首を傾げました。というのも、他自治体では、委員会の様子を、映像で生中継しているところが多いからです。2019年12月9日に、ウオッチドッグでも記事にしました。

委員会の中継・映像配信せず/「見える化」遅れ/大津市議会/ウオッチ市議会№27

委員会の模様を写真撮影することについて、議会事務局から「委員会を傍聴する人へ配布している『市議会のしおり』にも書いています」という頑なな拒否もあり、仕方がないので、「議会村」の昔ながらの慣習に従いました。「委員会が始まる前か、終了後なら撮影OK」という妥協点で、市議会事務局とウオッチドッグ記者の双方は、決着をつけました。

「市議会のしおり」によると、「議会運営委員会は、議会の円滑な運営を図るため、条例に基づき設置されています。各会派の代表者で、議会運営等について会派間の調整等を行います。委員は各会派の所属議員数に応じて選出されます」と書かれていました。

ウオッチドッグ記者は、この説明に違和感を覚えました。どの市議も、市民の直接、選挙で選ばれます。委員が会派の所属議員数に応じて選出されるということは、会派数が多いところが多数を占めることになります。議会運営委員会は、議会全体の運営に関わることなのだから、全員が当たるように、順番にすればよいのではないかと思いました。1人会派の議員らは、オブザーバーとしての参加だけで、委員として参加は出来ないようです。

大津市議会委員会条例・第3条(議会運営委員会の定数等)では、「議会運営委員会の委員の定数は、12人とする」としか書いてません。「しおり」に書かれている「各会派の代表者で、議会運営等について会派間の調整等を行います。委員は各会派の所属議員数に応じて選出されます」という部分は、議会村の中で、多数を占める会派の長老市議らが作った昔ながらの慣習ではないかと思いました。

ウオッチドッグ記者が次に気になったのは、「市議会のしおり」に書かれている「市政と市議会」という部分でした。

「市議会と市長は、車の両輪のように対等な立場で互いにけん制しながら、バランスを保つことで適正に市政が運営できるしくみになっています」

「車の両輪のように対等な立場」と「しおり」に書かれていましたが、議会村では、「一輪車のように密着な立場」が昔からの慣習となっているようにみえました。また、「互いにけん制しながら、バランスを保つ」と「しおり」に書かれていましたが、議会村では、「互いにすり寄りながら、周囲に合わせる」という昔からの慣習が続いているようにみえました。