ウオッチドッグ記者は、大津WEB新報のときから、数々の情報公開請求をして、資料を入手してきた。大津市は、ウオッチドッグ記者の情報公開請求に対して、「こんな文書は、全て公開があたり前だろう」というようなものも真っ黒に塗りつぶし、「非公開」(部分公開)にしてきた。それが何度もあった。納得がいかない度に、ウオッチドッグ記者はすぐさま、審査会へ審査請求して、判断を仰いだ。ウオッチドッグ記者の審査請求は、不都合な箇所を安易に黒く塗りつぶしてきた大津市の情報“非公開”制度に一石を投じたと自負している。ウオッチドッグ記者は、大津市の数々の「非公開」決定を覆し、「公開」へと転換させてきた。

そして、2018年。今年、最初の答申「答申50号」で、「公開」が妥当という意見が、3月30日に審査会から出された。その審査会の判断を受けて、大津市は、ウオッチドッグ記者に、当初の「非公開」(部分公開)を「処分を取り消し」にして、「公開する」という裁決書を7月26日付で送付してきた。

ウオッチドッグ記者が、公文書部分公開決定の不服を申し立てた案件は、「平成28年度琵琶湖を美しくする運動実践本部事業補助金の実績報告書の一切」。大津市から実践本部に支出した補助金から、市有地でのごみ収集や処分などの作業代が支払われていた。大津市は、実践本部が補助金で請負させた業者から出された請求書の「作業単価や数量」を非公開にしていた。

大津市がウオッチドッグ記者へ送付した、「公開」の「裁決書」を添付する。

任意団体「琵琶湖を美しくする運動実践本部」は、大津市から支払われる560万円の補助金で運営。その任意団体が受け取った560万円の補助金の中から、市有地の作業費が支払われていた。

【参考情報】
2016年(平成28年)の琵琶湖を美しく運動実践本部の役員は、下記の通り。
実践本部長は、大津市自治連合会長の清水耕二氏(当時)。清水氏は、大津市自治連の会計を使い、大津警察署などへカップラーメン180個を差し入れしていたことをウオッチドッグが公文書で見つけ報じたこともある。

↓過去の記事参照
県警「文書はないが受け取った」/カップ麺180個/大津市自治連からの差し入れ/ウオッチ大津№1
https://watchdog-journalism.com/otsu1

副本部長は、2016年度も滋賀県議(自民党)の佐野高典氏。

↓過去の記事参照
取材途中に電話切る/「廃棄物処理法違反では?」と問われ/自民党の佐野県議/琵琶湖市民清掃№14
https://watchdog-journalism.com/biwalake14