ウオッチドッグ記者は、2018年4月14日、大津市内にある地元学区の自治連合会の総会に、4年ぶりに出席しました。そのレポート(3ページ)を読者の皆様に報告します。

◆調査のきっかけ・地元自治連の総会

そもそもウオッチドッグ記者が、大津市と自治会の問題を調査するきっかけとなったのは、4年前の2014年4月の地元自治連合会の総会に出席したことが始まりでした。

長年、地域のボランティア活動と協議会の役員、地域の情報誌の発行などをしていたので、地域活動をしている人物や実情を誰よりも知っていました。かつて、2011年の自治連合会長が、市から受け取った補助金を不正流用していたことが発覚し、問題になった経緯も熟知していました。

そんな胡散臭い自治連合会に協力するのが馬鹿らしくなり、地域の活動から手を引きました。そんな中、2014年度に自治連合会の下部組織である、自治会の役員が輪番で回ってきました。自治会は約250世帯が加入している組織です。そして13の自治会(全世帯数3500)を束ねるのが学区自治連合会です。

久しぶりに学区自治連合会の総会に顔を出しました。2014年度の会長は、現在と同一人物。自ら立候補して選ばれ、「私が自治連合会長になったからには、この地域を清き水にします」と総会で発言していました。

ウオッチドッグ記者は、この「清き水」発言に、「この爺さんは何を言う」と驚きました。というのも、過去に学区自治連合会長による不正が発覚した時、二度と同じようなことが起きないように真相究明をして、再発防止の策を講じるのが、まともな組織だと思います。しかし、この人物らが連合会の役員になると、過去に起きた不正に蓋をし、この事件をうやむやのままにして終わらせました。

「何か、怪しい」

そこで、学区自治連合会長が言う「清き水」の上流がどうなっているのか、調査してみようと思い立ちました。上流は大津市の自治会と、その上にある36学区自治連合会を統括する、大津市自治連合会。さぞかし「清き水」だろうと思い調べた結果は、大津WEB新報で3年間、報道しました。オイオイ、「清き水」どころが、上流から「どぶ水」じゃないですか。大津市自治連合会の腐敗実態を調査する原動力となったのが、「清き水」発言でした。今にして思えば、「清き水」会長は、ありがたやの人物。後年、大津市民有志から、この会長に「感謝状」が贈られるかもしれません。

清き水」会長は、就任した1年目に、思わぬ行動をとりました。ほとんどの地域住民は、この経緯を知りません。各町が選出した自治会長たちの互選で選ぶ従来のやり方でなく、自治連合会長という独立した役職を設ける会則の改悪に手をつけました。複数の自治会が反対しましたが、お構いなしに進めました。自治会長でも何でもない人物が自治連合会長として何年も君臨する。この地域がその後どうなったのか。

市民センター統廃合の問題もあり、2018年4月14日、4年ぶりに地元自治連合会の総会に出席しました。

過去を遡ると、自治連合会の総会日時は、地域内放送などでお知らせされていましたが、ここ数年は全くなし。日時を自ら調べて、会場となる市民センターの大会議室に向かいました。

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