大津市広報課が、4月21日の市長記者会見録を市ホームページ(HP)に掲載した日付を、何の説明もなく改ざんしたことがわかった。これまでは、不自然な形で「4月22日」としていたが、あたかも会見した当日にその記録を直ちに発信していたかのように見せるため、「4月21日」に書き換えていた。情報発信が遅れたことを隠すためだとみられる。この記者会見では、佐藤健司市長が、役所内クラスター発生による本庁舎閉鎖について説明していた。本当はいつ記者会見録を掲載したのか、なぜ掲載日を改ざんしたのか、市には市民に対して誠実に説明する責任がある。

佐藤市政になってから、市民を欺く形で、HP上の情報の改ざんや偽装が横行している。実際には情報発信が遅れても、HP上の掲載日(更新日)を偽れば、あたかも、迅速に発信していた風を装うことができる。市は今年に入って、こうした手法を頻繁に用い、市民の目を欺こうとしている。

当時、市の情報発信を頻繁にチェックしていたウオッチドッグの調査では、4月24日までに、記者会見録を発信した形跡はなかった。4月22日の日付で掲載されてたのが分かったのは、5月5日になってからだった。ウオッチドッグは、ウオッチ大津№184で、「HPの掲載日を偽装?」と指摘した。

さらに市は、6月15日になると突然、4月7日の記者会見録を市HPに掲載した。翌6月16日には、役所クラスターに関する会見の4月11日、13日、17日の記者会見録をまとめて、市HPに掲載した。市議会の6月通常会議で、市議らの一般質問が始まるため、それにあわせて急いで掲載した可能性が高い。

広報課だけでなく、危機・防災対策課や人事課も、市HPに全く掲載していなかったものを、一気にまとめて掲載し、これまでの不作為を取り繕ったり、不都合なことを書き換えたりしている。

例えば、県のコロナ対策班へ役所クラスターの調査依頼した4月20日に、危機・防災対策課が、これまで掲載していなかった対策本部の会議録を4回分まとめて一気に、市HPに掲載した。同じ日には、人事課が、役所クラスターに関する過去の情報を改変していた。

2020年5月5日に取り込んだ4月21日の記者会見の市ホームページ画像/更新日は、4月22日にとなっている。
2020年6月16日に取り込んだ4月21日の記者会見の市ホームページ画像/更新日は、4月21日にとなっている。

↓2020年6月16日に、4月11日、13日、17日の記者会見録を市ホームページにまとめて掲載した/この3回の記者会見は、役所クラスターについて、市長が言及した会見だった。

↓参照:2020年4月13日付・ウオッチドッグ

こんな自治体は他にありません!/コロナ対策本部の記録なし/4月8日に初めて「市長メッセージ」/ウオッチ大津№172

↓参照:2020年4月21日付・ウオッチドッグ

前代未聞! トップが逃げる/佐藤市長と幹部ら も自宅待機へ/4/25〜5/6 職員1,200人/各支所と保健所は勤務続行/ウオッチ大津№181

↓参照:ウオッチ大津№181で発信した画像から

↓参照:2020年5月6日付・ウオッチドッグ

HPの掲載日を偽装?/4月21日の市長記者会見録/本庁舎閉鎖に言及/ウオッチ大津№184