琵琶湖市民清掃のごみ収集・運搬費として、大津市が4業者へ随意契約金として支払った約1,866万円は、廃棄物処理法及び随意契約について規制している大津市契約規則に違反していると主張し、市民らが公金の返還を求めた行政訴訟の判決が1月23日、大津地裁であった。西岡繁靖裁判長は原告側の主張を退け、請求を棄却した。

原告側は、「控訴する」意向を示している。

こんな判決ってどうなの?ウオッチドッグ記者怒る👹

琵琶湖市民清掃の裁判で、原告側は、膨大な資料をつけて、明確な論点を基に主張をしてきました。ウオッチドッグでも、原告側の論点を踏まえ、取材でわかった調査内容を補足として報道してきました。

年1回の琵琶湖市民清掃のごみ収集で、無許可業者への委託や、一般競争入札で業者へ委託するのではなく、業者との癒着が起きやすい随意契約で委託するという大津市のやり方を裁判官は、良しとするのでしょうか。

判決文を入手しだいウオッチドッグは、徹底解説をします。迷惑料裁判の判決といい、琵琶湖市民清掃裁判の判決といい大津地裁の裁判官は、市民感覚とズレてますねぇ。

市民らが自腹で膨大な資料を取り寄せ、長い年月をかけて調査してきたのは、根底に「大津市を良くしたい」、「真っ当な社会にしたい」という思いからでしょう。こんな行政寄りの判決続きでは、誰が、住民訴訟をしようと思うのでしょうか。原告側代表で、オンブズマンの(故)加藤英子さんが、草葉の陰で怒っているでしょうな。

声を上げる市民らがいなくなったら、行政側は、法律無視のやりたい放題でしょう。司法は行政のチェックができないのでしょうか?
裁判の傍聴や調査の中で、「マジか」と驚いた琵琶湖市民清掃のごみ収集をめぐる過去の報道をハイライトで振り返りましょう。

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ウオッチドッグ記者

「無許可業者への委託OK」/大津市側が主張/琵琶湖市民清掃№20

業者らの便乗投棄か/20年前はごみ1,400㌧/「わからない」と大津市/琵琶湖市民清掃№30

市民清掃の3割超は泥/本当に「側溝の泥」?/2016年は100㌧/市民清掃№19

業者と土砂運搬の契約締結/HPでは「地域で処理」呼び掛け/琵琶湖市民清掃№18

「無許可業者への委託OK」/大津市側が主張/琵琶湖市民清掃№20

大津市廃棄物減量推進課の課長が出廷/大津地裁で証人尋問①/琵琶湖市民清掃№31

大津市環境政策課の課長が出廷/大津地裁で証人尋問②/琵琶湖市民清掃№32

随意契約に理由なし/原告側が主張/琵琶湖市民清掃№23

「積算を見直し」?/経緯示す文書なし/ごみ収集600万円減額問題/琵琶湖市民清掃№22

ごみ運搬、昨年より3割減額/「理由分からない」と市担当者/業者と随意契約/琵琶湖市民清掃№17

業務委託契約で不可解な対応/大津市廃棄物減量推進課/琵琶湖市民清掃№15