大津市の佐藤健司市長と大津市議会が、新型コロナウイルス感染症の対策にどう動いて、どう発信してきたか、ウオッチドッグは、2月から細かくウオッチしてきました。
大津市長と広報課の、市民に対する不誠実な情報発信には、驚くことばかりでしたが、極めつけは、この期間に発信した、「広報おおつ」(5月1日号)、(4月15日号)の「市民のみなさまへ」でしょう。
ツッコミどころ満載の「広報おおつ」の「市民のみなさまへ」を解説します。

馬鹿馬鹿しいネタなので、キャットさんとオウムくん、解説をよろしくお願いします。

にゃあ。まずは、「広報おおつ」(5月1日号)で、佐藤市長は「政府による緊急事態宣言が出されたことを受け、「大津市新型コロナウイルス感染症対策本部」を設置いたしました」という発言しているニャ。ウオッチ大津№172ですでに報道しているけど、ごまかしだニャ。

ごまかし。ごまかし。

大津市で最初の感染者が出た3月5日、市議会一般質問で、新和会の井内律子市議が、「1月31日に、大津市新型コロナウイルス感染症危機対策本部が設置されました」と言及。これまでの対応を質疑しているニャ。役所の面々も市議らもみな、知っているニャ。市議会ホームページで、井内市議の「録画」を確認すると、1分42秒のところで、話しているニャ。

言ってる。言ってる。
↓大津市議会・録画/井内律子市議(自民党公認で当選1回)
https://www.kensakusystem.jp/otsu-vod/video/R02/R020305-2.html


「広報おおつ」(5月1日号)では、「1月31日に設置して、今まで何してた?」て突っ込まれたくないから、国が緊急事態宣言を発令した直後の4月8日に対策本部を設置したと強調したニャ。でも、名称を変えただけだニャ。対策本部は、1月31日に設置しているニャ。

1月31日。1月31日。


「広報おおつ」(5月1日号)に出ている佐藤市長のこの写真は、いつ撮影されたものかわからないニャ。3月30日に臨時記者会見が市政記者クラブの要請で行われたけど、会見録を出してないから、何を話したのか、いまだにわからないニャ。
↓参照:2020年4月14日付・ウオッチドッグ
市長が“名ばかり”臨時会見/記録をHPに掲載せず/発言内容は闇の中/「定例でないから」と広報課/ウオッチ大津№173

出てない。出てない。

(4月30日に)「市長の公務日程」を覗いてびっくり。4月15日(水)でホームページの更新が止まっている…。市長のステイホームは、4月25日(土)から5月6日(水)までだニャ。4月24日(金)は本庁舎で市職員らは業務してたにゃ。23日、24日の市長の公務日程も書いてないし、ゴールデンウィーク明けの5月7日(木)以降の予定も書いていないニャ。休み前に更新していないニャ。


更新ない。ない。
↓参照:2020年4月21日付・ウオッチドッグ
前代未聞! トップが逃げる/佐藤市長と幹部ら も自宅待機へ/4/25〜5/6 職員1,200人/各支所と保健所は勤務続行/ウオッチ大津№181

自宅から市役所へネットでアクセスできるように、専用機器を200台、一部の職員らに貸し出ししているはずだニャ。どうして、ホームページを更新しないのかニャ。いつ、佐藤市長は、出勤するのかニャ。5月7日? 8日? このまま、ずっと、ステイホームかニャ??

このまま。このまま。

広報課は、これまでの会見録を出さずに、ステイホームに入ったー。公務日程は、秘書課の仕事だけど、こちらも更新せずにステイホームに入ったー。無責任すぎるニャ。市民に対しての仕事をしていないニャ。役所クラスター発生して、前代未聞のこの状態でやるべきことをしないで、休みに入るとは、ありえないニャ。

ありえない。ない。
↓4月30日時点、大津市ホームページ・広報課


「広報おおつ」(5月1日号)で、佐藤市長が手に掲げているのが、このチラシ。3月に厚労省が出した予防対策チラシだニャ。3月20日に、市ホームページでお知らせしたものだニャ。

↓3月20日 大津市ホームページ(予防チラシ)


「広報おおつ」(5月1日号)の佐藤市長の写真が、3月30日の臨時記者会見の時のものだとして、10日前に市ホームページでお知らせした予防チラシを掲げ、「感染症対策」の会見するって、ある意味すごい神経だニャ。それも、大津市独自のものではなく、厚労省が作成した咳エチケットのチラシじゃん。「市役所のデータを出せ」と言いたいニャ。こんなチラシの説明を聞かされて、どこの報道機関も突っ込まなかったの。それこそ、びっくりだニャ。

びっくり。びっくり。

その前の「広報おおつ」(4月15日号)の「市民のみなさまへ」も驚いたニャ。予算の特集なのに、佐藤市長が、どこかへ救援行ったかのような写真。たぶん、所属している消防団の練習時の思い出写真でも引っ張り出してきたニャ。

引っ張った。引っ張った。


佐藤市長は、越直美前市長のやってきたことを「パフォーマンス」と批判していけど、この写真を使うとは(自慢の写真か?)。越前市長よりわかりやすいし、やり方が古くさいニャ。

古くさい。古くさい。

新型コロナ感染症に、立ち向かっているような印象操作(お粗末だけど)。真っ当な政治感覚を持っている政治家なら、こんなことはやらないニャ。市議会での答弁写真を使うニャ。

やらない。やらない。

予算特集も1970年代の政治家が構想しそうな古びた感覚のものだニャ。これから2、3年は、新型コロナの影響で、ものすごいスピードで、根底から社会変革が起きると言われているニャ。古びた政治感覚の沈黙市長に、何でも賛成の議会村。大津市は、相当やばいニャ。大津市民ひとりひとりが、真剣に市政をチェックしないと、他の自治体から取り残されるニャ。置き去りになるニャ。これまでと同じは通用しないニャ。

置き去り。置き去り。
↓参照:2020年4月18日付・ウオッチドッグ
20日から140人自宅待機へ/「役所クラスター発生」の可能性/対策は朝令暮改/佐藤市長、ようやく言及/ウオッチ大津№178

佐藤市長を引っ張りだしてきた大津市議20人(湖誠会と新和会)は、こんな無責任な市政でも、今後も、ノーチェックのままかニャ。役所クラスター発生や、1,200人自宅待機に至った経緯を、市民に説明するべきだったのに、その責務も果たしていないニャ。「広報おおつ」の原稿に間に合わなければ、チラシ1枚作って配れたニャ。役所も議会も、大津市民をコケにしすぎだニャ。ホームページにすら出していないニャ。

コケ。コケ。
↓参照:2019年9月9日付・ウオッチドッグ
20人の大津市議は誰?/佐藤県議への市長選出馬の要請で/ウオッチ市議会№10

市民センターの問題でも、「広報おおつ」(4月15日号)で、佐藤市長は「支所機能の見直しは白紙で、現状のまま」と強調しているけど、支所機能は、充実、有効活用したほうがよいニャ。これからは、分散型の支所機能の充実が必要だニャ。現に今、本庁舎は職員のクラスター発生で閉じてしまい、36の支所に頼っているニャ。

支所頼り。支所頼り。

でも、支所機能は現状のままとしながら、公民館をコミュニティセンター化にして、あの大津市自治連合会を中心とした「まちづくり協議会」を指定管理者として委託する計画は温存したままだニャ。市議会は、「円滑に(コミセン化へ)移行することを求めている」ニャ。佐藤市長は、「広報おおつ」で、公民館のコミセン化には、全く触れていないニャ。大津市と市議会は、また、市民を騙すつもりだニャ。

騙し。騙し。


緊急事態こそ、真の姿がみえる。大津市政の情報発信の不誠実さは、全国ワースト1位かも。それをチェックできない大津市議会も、全国ワースト1位。佐藤市長の300万円の給与アップには、共産党を含んだ全市議が、3月27日に賛成して可決しているニャ。市長給与3割減のままなら、議員報酬にも影響が出るからだろうけど、従来通りの慣れ合いは許されないニャ。

許さない。許さない。
参照:2019年11月13日付・ウオッチドッグ
湖誠会、市民ネット、公明が賛成/コミセン条例が可決、24ー13/ウオッチ市議会№24
↓参照:2019年11月27日付・ウオッチドッグ
まちづくり協議会の核は大津市自治連合会?/チラシ「公明おおつ」に市と異なる説明/ウオッチ市議会№26
↓参照:2020年2月18日付・ウオッチドッグ
【議会村潜入記①】/「全国から注目?」の大津市議会を実態調査/ウオッチ市議会№31