大津市自治連合会といえば、昭和の時代から延々と続く高級ホテルでの公金飲食の問題を、メディアで批判されてきた。山田豊三郎元市長の時代は、1万円の食糧費で公金飲食していたが、2000年頃の加藤英子さんらオンブズマン訴訟の影響もあり、その後は、6,000円を公金で、残りの2,000円もしくは3,000円を参加者の負担にするなど、支払いを分割していた。あの手この手を使い、公金飲食の批判の矛先をかわし、高級ホテルでの飲食三昧を続けていた。彼らの胃袋に入る料理は1万円前後なのである。
ウオッチドッグは、前身の大津WEB新報の時代から、大津市自治連合会に関する定番ネタにあたる「飲食」の問題を何度も取り上げてきた。何十年も、こうした公金飲食を繰り返してきたベテラン自治連会長らにもなると、タダで飲食することに慣れ過ぎて、公職選挙法に抵触するかどうかも、麻痺してわからなかったのかもしれない。財布すら持っていなかったのではないか。
行政改革の旗手をアピールしていた越直美市長は、市と自治連の飲食三昧の実態には、メスを入れなかった。メスを入れるどころか、積極的に、自治連との宴会に参加していた。
ウオッチドッグ記者は2018年5月10日に、琵琶湖ホテルの廊下で、越市長へインタビューした際、市と自治連の公金飲食の問題に触れた。市長は「私が市長に就任してから、公費で宴会代は支払われていません」と明言した。「そんなことはないです。資料を渡しますから調べてください」と記者が話すと、「そうします」と約束をした。記者は、その言葉を信じて、3か月後の8月に資料をまとめ市長へ提供したが、1年以上経過した現在も、一向に返信がない。
「意見交換」という名目で、高級ホテルで飲食するのは、大津市自治連合会のお家芸。意見交換会なら、各地の市民センターか自治会館で、お茶を飲みながら、やれっちゅうに。そう思っていたけど、特定の政治家の後援会パーティーにも、団体で顔を出していたとは…。
地域住民の代表をアピールしているが、実態は、飲食サークルを兼ねた政治団体のようなものか。住民からの自治会費と市の補助金で運営し、学区住民の代表と言われている自治連会長が、会長として特定の政治家を応援するような言動は、許されるのかなあ。

ウオッチドッグと大津WEB新報の飲食関連の記事を、集めてみた。全てではないが、ご紹介しよう。
↓ウオッチドッグの記事より。
5年間で248万円/大津市と自治連の公金飲食/越市長に資料提供、調査を依頼/ウオッチ大津№65
会合は高級ホテルで/会場費に年55万円/懲りない自治連合会/ウオッチ大津№59
自治連の総会には不参加/夜の宴会は「必要な情報収集」/大津市長ら幹部16人/ウオッチ大津№52
「必要最小限の範囲内」/自治連主催の酒宴に幹部16人/大津市人事課が回答/ウオッチ大津№51
「自治連との宴会は公務」/従来の見解を一転/参加費8,000円は自己負担/越市長ら幹部16人/ウオッチ大津№45
【論説】宴会復活、届け出でOK?/開き直る越市長/会見では「やめる」明言/ウオッチ大津№41
「何が問題かわからない」と市民部長/自治連幹部をお見送り/利害関係者とホテルで宴会後/ウオッチ大津№30
「届け出をすれば問題なし」と越市長/利害関係者の自治連との宴会/記者との一問一答/ウオッチ大津№29
越市長が宴会だけ出席へ/自治連合会の年度総会後/高まる批判の中/ウオッチ大津№28
今年も総会資料は受け取らず/大津市が自治連と大宴会/ウオッチ大津№140
↓大津WEB新報の記事より。
【徹底解説】「持ちつ持たれつ」で飲食/大津市と自治会の幹部同士/市民は「蚊帳の外」/自治会№12関連

現総務部長もコンパニオン接待/大津市が24万円負担/伊香立自治連と計40人/地区環境整備事業№60
目片前市長時代は1人9000円/会席料理で57人/大津市と大津市自治連合会が宴会/自治会№25
返金したが「金額わからない」/会見で越市長/自治会負担の飲食/市長関連№39
立食パーティはOK/2カ月で方針転換/自治会との懇親会/自治会№79
60周年式典に510万円/特別会計を編成/琵琶湖ホテルで2014年/自治会№46
国の“抜け道”規程に酷似/利害関係者と「立食形式」ならOK/自治会№81

「飲食を伴う懇談会廃止」に異議/自治会との「話し合いが大切」/市議会で清水ひとみ議員/市長関連№50
現職の西村市議が公金飲食/市と伊香立の懇親会で/倫理条例に抵触か/地区環境整備事業№74
泉市議(当時)が公金飲食/琵琶湖グランドホテルで/越市長が招待/地区環境整備事業№72
元自治連合会長を無料招待/記念品も大津市が用意/公金で至れり尽せり/自治会№29
琵琶湖ホテルで今年も懇親会/60人規模、自治連と市側/自治会№75